スーパーからの帰り道、袋をぶつけてしまったり、自転車の振動で「買ってきたばかりの卵が割れてしまった!」という経験、ありますよね。
パックを開けた瞬間のショックは大きいですが、すぐに捨てないでください!
殻が割れていても、正しい処置をすれば美味しく食べることができます。
ただし、割れた卵の扱いには「食品衛生上の注意点」があります。誤った保存をすると食中毒(サルモネラ菌など)のリスクが高まるため、正しい知識が必要です。
この記事では、割れてしまった卵を安全に無駄なく食べ切るための「状態別の対処法」と「賞味期限」について分かりやすく解説します。
1. 割れた卵、まずは「状態」をチェックしよう

卵は殻があることで無菌状態が保たれています。割れた瞬間から傷みやすくなるため、まずは状態を確認して「どう処置するか」を決めましょう。
ケースA:ヒビが入っただけ(中身は漏れていない)
⇒ 【冷蔵保存OK(当日〜翌日中)】
殻に亀裂が入っているものの、薄皮(卵殻膜)が破れておらず、中身が出ていなければ、比較的菌の侵入リスクは低いです。
【対処法】
ヒビの入った部分をふさぐようにラップをぴったりと巻くか、食品用の清潔なテープを貼り、菌の侵入や乾燥を防ぎます。そのまま冷蔵庫に入れ、遅くとも翌日中には加熱調理して食べましょう。
⚠️ 注意:わざわざ殻を割って中身を出すのはNG!
「中身だけ容器に出して保存する」のは絶対にやめましょう。卵は殻から出した瞬間(液卵の状態)から、爆発的に雑菌が繁殖しやすくなります。ヒビが入っただけの卵は、殻をつけたまま保護するのが正解です。
ケースB:殻が割れて中身が漏れ出ている
⇒ 【保存NG!すぐに加熱調理を】
白身が漏れ出ている場合、殻の表面についていた菌が中身に混ざっている可能性が高いです。
【対処法】
この状態の卵を冷蔵庫やタッパーで保存するのは危険です。「当日中」どころか、「見つけたら直ちに」加熱調理してください。すぐに食べない場合でも、火を通しておけば安心です。
ケースC:殻が粉々・汚れがひどい
⇒ 【廃棄を推奨】
殻が粉々になって中身に大量に混ざり合ってしまった場合や、汚れた床に落として割れた場合は、衛生上のリスクが高いため、残念ですが諦めて処分しましょう。
2. たくさん割れた時はどうする?「調理後の冷凍」がおすすめ

「冷蔵庫に入れる時に手が滑ってしまい、キッチン台の上で何個も割れてしまった…」
このような場合、生のままタッパーに入れて保存したり、生のまま冷凍・解凍したりするのは食中毒のリスクが高いため厳禁です(サルモネラ菌は冷凍では死滅しません)。
安全に保存するための唯一の方法は、「すぐに全部加熱調理して、おかずとして冷凍する」ことです。
【おすすめの冷凍保存手順】
- 割れた卵をすべてボウルに入れ、よく溶きほぐす。
- フライパンで「炒り卵」を作る。(※厚焼き玉子は冷凍すると水分が抜け、食感が著しく劣化するため不向きです)
- パサパサにならないよう、少し砂糖やマヨネーズを混ぜてから焼くのがコツ。
- 完全に火を通し、粗熱が取れたら1回分ずつ小分けにして冷凍庫へ(約2週間保存可能)。
解凍してチャーハンや三色丼の具材としてすぐに使えて重宝しますよ!
便利グッズMEMO
調理後のおかずの冷凍保存には、中身が見えてそのままレンジ加熱もできる「耐熱ガラス容器」が便利です。サイズ違いを持っておくと、余った食材の保存にも重宝しますよ。
3. 割れた卵の絶対に守るべき2つのルール

割れてしまった卵は、パックに記載されている賞味期限は完全に無効になります。以下の2点だけは必ず守ってください。
ルール①:生食は絶対NG!
卵かけご飯やすき焼きの生卵として食べるのは絶対にやめましょう。目玉焼きの場合も半熟は避け、黄身までカチカチに固めてください。
ルール②:中心部までしっかり加熱(75℃で1分以上)
食中毒の原因となるサルモネラ菌は、熱に弱いです。中心温度が75度以上で1分以上加熱することで死滅します。中まで完全に火が通る薄焼きの料理や、スープなど煮沸させる調理法が最も安全です。
※厚焼き玉子は中心が半熟になりやすく、お弁当に入れると食中毒のリスクが高いため、割れた卵で作るのは避けましょう。
4. 割れた卵を安全に消費!おすすめ加熱レシピ
見つけたらすぐに火を通したい時、複数個の卵を安全に美味しく使い切れるメニューを3つ紹介します。
- カニ玉(天津飯)
- 卵を1人前で2〜3個消費できます。薄く広げて両面をしっかり焼くため中まで火が通りやすく、あんかけでアツアツのまま美味しくいただけます。
- 野菜たっぷり熱々かきたまスープ
- 沸騰したスープに流し入れ、さらに1分以上グツグツ煮立たせれば、確実に全体を殺菌できるので最も安心な調理法です。
- 黄金チャーハン
- ご飯を卵液でコーティングしてから炒めたり、多めの卵を具材にすることで、高温のフライパンでパラパラになるまで完全に火を通すことができます。
まとめ:割れた卵は「スピードと加熱」が命!
買ってきた卵が割れてしまっても、正しく処置をすれば無駄にすることはありません。
- ヒビだけなら、ラップで保護して「翌日中」に加熱。
- 中身が出ているなら、保存せず「直ちに」加熱。
- 食べきれないなら、「炒り卵にして完全に火を通してから」冷凍保存。
「もったいない!」を賢く安全に回避して、今日の食卓にプラス一品しちゃいましょう。

